3月5日(土)、常陸大宮ジオツアーに参加してきました。
これは、茨城県北ジオパーク推進協議会主催によるイベントで、
茨城大学地質情報活用プロジェクトのみなさんが案内してくれました。
一般からの参加者の他に、インタープリター(地元案内人)も研修を兼ねて参加。
私もこの地域についてはほとんど知識がなかったので、とても勉強になりました。
今回は友人2名(Kさん、Hさん)を誘ってみましたよ。
お二人とも山歩きなどアウトドアが好きなので、この企画にも興味津々でした。
上菅谷駅近くの公園でいったん待ち合わせ、3人で一台の車で集合場所の山方宿駅へ。
テキトードライバーの私の運転で、テンション上げつつ1時間弱のドライブでした。
駅についてみると、ハンディカメラを持った方が参加者の中におられました。
なんかどこかで見たことのある方だな?前回も参加された茨城大学のOBの方?なんて思っていたら、なんと
NHK水戸局の芳賀アナウンサー!
TVでみているよりスマートな感じの方でした♪
3月15日(火)の
ニュースワイド茨城で、茨城県北ジオパーク構想について茨城大学の天野先生が紹介されるんですが、そのときに今回のツアーの様子を流すそうです。
そのための取材同行ということです。
お天気もよかったし、いい画像が撮れたんじゃないでしょうか♪
(モデルもいいしw)
さて、今回のツアーは
山方宿駅(集合) → 鏡岩 → 辰ノ口展望台 → 辰ノ口親水公園(昼食)
山方御城 → 吉田八幡神社 → 道の駅みわ(北斗星) → 山方宿駅(解散)というコース。
10時30分出発16時解散という一日がかりでのコースです。
鏡岩(茨城県指定天然記念物)案内板がなければとても行き着けないような、集落はあるけどちょっと奥まった山の中に入っていきます。

実はこの鏡岩、日本最古の地方誌
「常陸国風土記」にも載ってるんです。
大昔この岩に映った自分の姿を見て驚いて逃げ去ったんですって。
今は風化して人の顔が映るほどじゃなかったけど、昔はそれほどピカピカだったんですね。
なぜそんなふうになったかっていうと、実はこの岩地震の時に動いた断層面にあたるそうです。
つまり、地震の時にずれた面が摩擦でこすられて磨かれたみたいになったそうです。

解説版のあった場所から下に降りたところに鏡岩があります。
狭い場所なので、10人前後ずつで観察します。

下の方に見えるのは、横ずれでできた擦痕(さっこん)でしょうか?
このへんには比較的柔らかい地層(砂岩、凝灰岩など)ですが、この岩は石英斑岩という硬い岩が貫入(貫いて入り込んでいる)したものです。
硬い岩だからこんな風に磨かれるように痕が残ったんですね。
辰ノ口展望台展望台なんてどこにあるのかと思ったら、小高い丘の上にぽつんと立っていました。

周りは木々に囲まれているので、こんなところから展望できるの?と期待せずに登りましたが・・・
おおっ!すごいすごい

思いのほか展望がききました。
しかもこの日はすっきりと晴れあがっていたため、遠く那須の茶臼岳から日光の男体山まで見渡せました。
私のカメラでは写しきれませんでしたが、遠くの山々は雪をかぶっていましたよ!

展望台から観察したのは、河岸段丘。
そこに集落がどうできているのか、また、川沿いの竹林や林は水防だったり段丘の面がくずれないようにするためだというお話を聞きました。
段丘の上の平らな部分は、砂や礫が多く水はけがいいんです。
そのため、畑作に適しているんですね。
いままでは漠然と「きれいだなぁ」と見ていた風景が、そういう目で見るとまた一味違って見えた・・・という感想をもった人もいましたよ。
ジオは、人の生活に深~くかかわってきてるんですもんね。
展望台から見えていた川の左側の敷地(道路がぐるりととりまいている)が、昼食をとる「辰ノ口親水公園」です。
辰ノ口親水公園ここは、そばにある辰ノ口堰にちなんでつくられた親水公園です。
公園にはいったところで、オカメちゃんとヒョットコくんが出迎えてくれました。
オカメちゃんの頭の後ろに見えるのが辰ノ口堰です。
ここを堰き止めて、久慈川から周辺の農業用水を取水します。

ひととおり説明をきいて、イソイソと昼食に向います。
昼食前にインタビューを受けていた人もいました。

芳賀アナウンサーの取材はここまで。
お疲れ様でした。
本当は、このあとやバスの中でも面白い話がでたりしたんですけどね。
今度はぜひ、プライベートにツアーに参加してくださいね!
そしてお待ちかねの昼食。
ジオツアーでは、土地の美味しい料理を堪能するのも目的の一つです。
奥久慈のこのへんでは蕎麦が有名。
今回は「天ざる蕎麦」か「けんちん蕎麦」のどちらかを予約注文することができました。

わたしはけんちん蕎麦!
蕎麦は腰がしっかりしてたし、けんちんも具沢山なので野菜の旨味たっぷり。
美味しかったです♪
ここでも「けんちん蕎麦って、茨城でしか食べないらしい」というケンミンショーネタでもりあがりました。
実際には隣接している福島県でも食べてるらしいんですけどね。
お腹が満足したところで、次の目的地へ。
山方御城(やまがたみじょう)河岸段丘の上に立つ山方御城へ。

小高い段丘の地の利を活かし、東側の断崖と城の南を流れる皆沢川が自然の壕となって城を守っています。
そうそう、城の石垣は花崗岩でしたよ!(笑)
吉田八幡神社某民主党議員が宮司をつとめるというこの神社。
彼が当選したのも神社のご利益?(笑)
ここでは「三浦杉」という巨木を観察しました。

樹齢850年以上というこの杉の木。
名前の由来は
相模国・三浦大介義明が、下野国・那須野ヶ原に金毛九尾の悪狐退治に行く途中、この神社に参拝し「我冥護により能く悪狐を覆ば此の杉天にそびゆべし」と祈念して植えた杉と伝えられています。
はじめは鎌倉杉と呼ばれたこの杉も、その話を聞いた徳川光圀公により「三浦杉」と命名されたそうです。
(案内板より)黄門様、あちこちに足跡をのこしてますね。
道の駅「みわ」(北斗星)最後に立ち寄ったのはこの道の駅「みわ」。
みわ☆ふるさと館「北斗星」と同じ敷地内にあります。

ここでは前記事の「はとうからすやまとりのこのみち」の石碑の話や、地元の特産物の話をききました。もちろん最後にはお買い物タイムも。
私は面白い味のソフトクリームをみつけて食べました!
なんと、「柿ソフト」。
ありそうで今まで見たことなかったです。
お味は・・・うーん、一度食べてみる価値はありかな?(笑)
後半、バスの中では「地質小咄」ということで、近隣の温泉の話や、水戸黄門関係(風車の屋七)の話がつぎつぎにでて、まさに「大人の遠足」気分でした。
案内してくださった茨城大学の学生さん、先生、お疲れ様でした。
今回個人的に声をかけて誘った二人もすっかりジオツアーの面白さにはまったようで、すでに次回の「花貫渓谷」に申し込んだ人もいます。
ただ歩いてみるだけじゃなくて、専門家の話が聞けたのがよかったとも言われました。
どんどん企画して、みなさんにこの楽しさを知ってもらいたくなりました!
興味を持った方はこちらのページにアクセスしてみてください。
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